【数学】虚数についてわかりやすく解説

歴史

虚数は,中世ヨーロッパの数学が大きく発展しているときに考えられました.なかでも16世紀イタリアの数学者たちがその主役として,貢献しました.

当時ミラノの医師であり数学者であったシローラモ・カルダノはその一人で,虚数をこの世に登場させた最初の人物になります.

ヨーロッパでは長い間「マイナス」の概念がありませんでした.しかし,6世紀にインドで発明された0「ゼロ」の概念を輸入し,マイナスの概念が受け入れられるようになり,実数の四則演算の解が実数範囲で見つけることができるようになりました.

しかし,2次方程式や3次方程式の解をはじめとした実数だけでは解を導き出せない問題が登場してきます.カルダノは3次方程式の解について研究しており,虚数の概念を取り入れました.

カルダノは『アルス・マグナ』という数学書を出版し,この中の3次方程式の解の公式で虚数を初めて登場させたのです.

2次方程式の解

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